【レースの距離】競馬に興味がある初心者が押さえておきたい話!vol.6
- 超重要!レースの距離
- 競馬のレースで一番短い距離と長い距離はどれくらい?
- 距離のカテゴリー分け
- GⅠは何メートルの距離でおこなわれる?
- 得意距離、苦手距離の考え方
- 最後に:競馬で覚えておきたい距離単位
- まとめ
超重要!レースの距離
なんとな~く競馬を観ていると気づきませんが、レースにはさまざまな距離があります。
馬場が「芝なのかダートなのか」ということにくわえ、「距離が何メートルのレースなのか」というのも、レースを観たり予想したりする際には絶対必要な情報です。
競馬のレースで一番短い距離と長い距離はどれくらい?
いま中央競馬でおこなわれているレースで一番短い距離、長い距離は芝ダートでそれぞれ何メートルでしょう?
【一番短い距離】
(芝) 1,000m
(ダート) 1,000m
【一番長い距離】
(芝) 3,600m
(ダート) 2,600m
これらはすべて極端な距離のレースなので、おこなわれる回数は少なめです。
(特に長いほう)
距離のカテゴリー分け
距離の大まかな分類について細かい規定はありません。
下記をおさえておけば十分、競馬好きな方に話は通じます!
【短距離】
主に1,000m~1,600mあたりまでの距離に言われる。
1,200mはスプリント戦、1,600mはマイル戦とも呼ぶ。
これらが得意な馬はそれぞれスプリンター、マイラー。
スピードがある馬が有利となるレース。
【中距離】
主に1,800m~2,200mあたりまでの距離に言われる。
特に2,000mは大レースが多く、現在の競馬において重要な距離。
スピードだけでなくスタミナも必要。
【クラシックディスタンス】
2,400m前後の距離はクラシックディスタンスと呼ばれ、日本のみならず海外で
もダービーという大レースがおこなわれなど、世界レベルで重要視されている。
(ざっくり分けると次の項の中~長距離にも分類される)
【中~長距離】
主に2,200m~2,600mくらいまでの距離に使う。
中距離と長距離のあいだというイメージ。
【長距離】
3,000mを超えると長距離と呼ばれる。
この距離が得意な馬は「ステイヤー」。
もちろん豊富なスタミナが必要となる。
GⅠは何メートルの距離でおこなわれる?
中央競馬のGⅠの距離をまとめます。(芝・ダート一緒にしてます)
1,200m・・・2つ
1,600m・・・8つ
1,800m・・・1つ
2,000m・・・5つ
2,200m・・・2つ
2,400m・・・3つ
2,500m・・・1つ
3,000m・・・1つ
3,200m・・・1つ
以上を見てもらうと、中央競馬がどの距離を重視しているかがわかります。
1,200m、1,600m、2,000m、2,400mの400mずつ足していった距離を根幹距離と呼びます。
この4つは特に競馬の中心となる距離です。
ですから1,400mや1,800mでどれだけ強くても、GⅠには縁がなく終わってしまいます。
また、短い距離のレースが中心に組まれてるので、スタミナタイプは生き残りにくい状態になってます。
これは日本だけでなく海外もそうで、長距離は昔からおこなわれてる伝統的なレースは多いものの、価値は低下傾向にあります。
得意距離、苦手距離の考え方
競走馬によって得意な距離というのは違います。
短い距離が得意なタイプ、長い距離が得意なタイプに分かれます。
なかには距離をこなす範囲が広い馬もいますが、例外です。
逆に、極端に距離をこなせる範囲が小さい馬は多いです。
距離適性が出る理由として一般的に挙げられるのは、
①血統
(親の距離適性が受け継がれる)
②トレーニング方法
(調教のやり方によって後天的に適性が身につく)
③馬の性格
(一般的に、気性が激しい馬は長い距離が走れない傾向)
印象としては①血統がもっとも適性に出やすいです。
ちなみに馬の見た目でいうと、体がこじんまりして筋肉タイプの場合「短距離型」、胴が長くてすらっとしたタイプは「長距離型」であることが多いです。
人間でも筋肉モリモリの100m走者と、痩せてるけど持久力のあるマラソン走者に分かれますが、それと同じことですね。
最後に:競馬で覚えておきたい距離単位
ハロン・・・イギリスで使われている単位で、1ハロン=200m。
「上がり3ハロン」というとレースの最後600mのこと。
調教でも「1ハロン〇秒」とよく使われる。
アルファベットだと「F」(Hではないので注意)
マイル・・・1マイル=1,600mを表す。(実際は1,609mだが)
「マイル戦」(1,600mのレースのこと)
「半マイル」(800m)
「マイラー」(1,600m前後の距離が得意な馬)
などと使う。
まとめ
「距離適性」は予想をする際にも重要な要素です。
たとえば、前回のレースで2,000mを走っていた馬が、初めて1,200mに出てくるとしましょう。
「この馬は短距離に対応できるのか」というのを、血統・体型・いままでのレース内容などから分析しなければなりません。
1,200mがまったくダメな可能性もあれば、実は短距離型の馬で圧勝してしまう可能性もあります。
こういった不透明な状態から、いろいろな要素を考慮して予想するのが、競馬の難しさでもあり面白さでもあります。