【クラス分け】競馬に興味がある初心者が押さえておきたい話!vol.5
大きなレースに走るまでの苦労たるや・・・
競馬の初心者の方は、競馬といえばやはり華やかなGⅠレース(最も位が高いレース)の印象が強いのではないでしょうか。
しかしGⅠレースの裏には、数えきれないくらいの「敗北してきた馬たち」がいます。
これは競馬の面白さでもあり厳しさでもありますね。
競走馬は年間約7,000頭ほど誕生します。
それだけたくさんの馬たちのなかからGⅠレースに出走できるまでに上り詰めるとなると、数々の強豪馬たちをなぎ倒していく必要があるんです。
GⅠレースを勝つとなると、もはや「神レベル」といっていいほどの超ウルトラスーパーホースです。
競走馬の世界はピラミッドで成り立つ!
競走馬は成績によってクラス分けをされています。
以下の表を参照してください。
↓↓JRAのクラス分けピラミッドです
クラス分けの解説:①競走馬のデビュー
競走馬のデビューは、早い馬で2歳の6月です。
最初はピラミッドの一番下である「新馬戦」を走り、勝てなければ「未勝利戦」を走ります。
JRAの競走馬が1つでも勝つ確率は、約30%。
3頭に2頭は、デビューしても勝てないまま引退というの厳しい現実なのです。
クラス分けの解説:②勝てた馬はどうなる
幸運にも勝てた馬、実力があって余裕で勝った馬、いろいろいますがとりあえず1つ勝つというのは容易にはできないことです。
勝った馬はピラミッドを1つ上がり、1勝クラスに上がります。
(ちなみに2歳の早い時期はまだレースも少ないため、1つ勝てばすぐにオープンクラスとなる)
さらに勝てば2勝クラス、もうひとつ勝てば3勝クラスと徐々にランクが上がります。
複数回勝利を重ねるには、自分の大得意な戦法や条件があるような馬でないと難しいレベルです。
クラス分けの解説:③オープンクラスは一軍レギュラー級
3勝クラスを勝つと、オープンクラスに昇格します。
オープンクラスに入る馬はほんの一握り。
プロ野球でいうと一軍のレギュラー級に相当するくらいの実力馬です。
クラスの分類で言うと、オープンクラス以上のクラスというのは存在しません。
GⅠを勝つ馬もオープン特別で大敗する馬も、みんなオープンクラスです。
オープンクラス同士で戦うレースのなかに、重賞と呼ばれる「GⅠ」「GⅡ」「GⅢ」レースがあり、より高みを目指ししのぎを削るのです。
馬を下級クラスの頃から応援するのも醍醐味
重賞レースのような、オープンクラスの大きなレースだけを見るのも十分楽しいです。
しかし、新馬の頃から応援していたような馬が出世していくを目の当たりにするのも、また競馬の魅力であると思います。
プロ野球やJリーグのファンでも、「オレはこの選手が新人のときから密かに注目してたんだ」なんて語る人がいますよね
それと同じ感覚です。
しかも、競馬はそれがお金につながる可能性があるんですよね。
まだ注目度が低い馬は人気が無いということなんで、イコール勝ったときの馬券の配当が高くなるのです。
世間に知られていない馬を自分の目で早く見つけ出し、馬券を買って当てればお金が儲かるので、「密かに注目」は他の競技よりも身になるんです。
まとめ
今回の競馬のクラス分けの話は、競馬の魅力のひとつであると考えます。
下のクラスから勝ち上がってきた馬たちがさらに勝ち負けを繰り返し、最終的に勝ち残った者がGⅠレースの舞台で激突する。
ギャンブルだけではなく、スポーツの面白さがあると感じる部分です。
また、クラスは競馬を予想するうえでも考えなくてはいけません。
たとえば2勝クラスで強い勝ち方をして3勝クラスに上がってきた馬と、3勝クラスで上位にはきてるもののなかなか勝ち切れてない馬。
2頭が同じレースに出た場合、前者が人気を集めやすいんですが、これをどちらが強いかを判断するのが予想の難しいところです。
競馬を観るときは大きなレースだけでなく、ぜひ下級条件のレースも気にして観てみてください!