不動産仲介への転職 メリット・デメリットを解説!(経験談)
このブログでも何度かお話ししていますが、私は2015年の宅建試験に合格したあとに、不動産仲介の仕事に転職しました。
仕事の内容はテナントリーシング。
これは「起業したので事務所を開設したい」「事務所が手狭になったので移転したい」「ネイルサロンをやれるところを探している」といったニーズに応え、紹介可能なオフィスビルや店舗ビルなどを紹介する仕事です。
成約すると、借主と貸主双方から合計で賃料1か月分を仲介手数料としてもらうことができます。
(宅建業法では合計で1か月分までと定められていますが、宣伝費や広告料などの名目で貸主から2~3か月分もらったりすることも珍しくなく、いわゆるグレー)
給料は、決められた基本給に手数料の何パーセントかを歩合給として上乗せされる場合が多いですね。
不動産仲介で働くメリット
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稼げるチャンスがある
さきほど説明したように歩合給がつくので、とにかく結果を出せば一気に収入が上がります。
特に売買の仲介は夢があります。
たとえば2億円の不動産売買を仲介した場合、2億円×3%+6万円の計算で、606万円。
もし買主・売主を直接仲介すれば606万円ずつもらえますから、1212万円になります。
歩合の割合は会社によって違うでしょうが、たとえば10%だと約121万円の歩合給が上乗せされるわけです。
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営業力がつく
不動産業界は電話営業をしたり、個人宅や企業に訪問したり、まだまだ泥臭い方法をやっているところも多いです。
あまり古臭いスタイルも考えものですが、私も不動産仲介会社で初めて営業をやっていい経験になりました。
転職するにしても起業するにしても営業力というのは必要になりますから、それを身につけるのはメリットだと思います。
・不動産仲介で働くデメリット
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振り回される
これは不動産仲介をやったことが無い人は、あまりイメージが湧かないかもしれません。
やってみると世のなか意外に面倒くさい人が多いんだなあ~と身に沁みますよ(笑)
たとえば売買となると売主・買主だけでなく、銀行・司法書士・弁護士・測量士などなど、多くの人が関わります。
なかにはあまり協力的じゃない人もいて、そうなると大変なんです。
また、買主が契約に進む段階になって「考え直した、買うのをやめる」なんて言い出すこともあるあるですし、「そんな物件この世にないだろう!」なんて厳しい条件で物件探しを求められるケースもあります。
自分どうこうよりも周りに振り回されることも多いので、ストレスに感じる場面もあるでしょう。
責任が重い
物件の売買は、高額だと億も超えてきます。
人によっては一生に一度の買い物にもなるので、ミスは許されません。
よくあるのは法令調査の不備や説明不足などで、「聞いていたのと違う!」とトラブルになることです。
場合によっては仲介をした宅建士に責任がのしかかる可能性があります。
賃貸も比較的安い買い物ではあるものの、契約すると後戻りできないのは同じなので、慎重に仕事を進めていかなければなりません。
まとめ
仲介会社とひとことで言っても、扱うのは賃貸マンション、賃貸事務所、戸建て住宅の売買、ビルなどの大型物件の売買など、対象は多岐にわたります。
たとえば賃貸マンションの仲介は休みも少なく、なかなかの激務だと聞きます。
相手が個人と法人どちらかによっても、営業スタイルは変わってくるでしょう。
やはり花形は売買なのでしょうが、細かい調査や高額だからこそのプレッシャーもありますので、転職するならそれぞれのやりたいことによって決めるのがいいでしょう!!