【斤量(きんりょう)とは】競馬に興味がある初心者が押さえておきたい話!vol.8
馬が背中に乗せているのは騎手だけではない!
競馬をあまり知らない人は、馬の上にいるのは騎手だけというイメージでしょう。
しかし実際は、斤量(きんりょう)という重りも乗せて走っています。
もし斤量がなければ、体重50キロの騎手と45キロの騎手では、常に軽いほうがレースに有利となってしまいます。
レースでは、
騎手
鞍などの馬具
斤量の重さ
以上の合計で、何キロを馬が背負うかというのを、各レースにて設定されているのです。
競馬新聞で重さは必ずチェック!
上記の赤丸のように、競馬新聞の各馬の欄を見ると、どこかに重量が書かれています。
予想に必要な情報のひとつなので、必ずチェックはしましょう。
レースによって重量の決め方が異なる
・馬の性別、年齢によって決まる
馬の性別や年齢によって、重量が固定されているレースです。
・いままでの獲得賞金により決まる
これまでに獲得した賞金が高い馬のほうが、重量が重くなるというレースもあります。
・過去の成績によって決まる
「ハンデ戦」と呼ばれるレースがあり、ハンデキャッパーという人が過去の成績を考慮したうえで、それぞれの馬の重量を設定します。
・騎手により決まる
若手や勝ち星が少ない騎手は、一定期間、負担重量を軽くして騎乗ができます。
なお女性騎手は、2キロ軽い重量で騎乗できます。
(いずれも一部のレースは除く)
重量の考え方
・牡馬(オス)より牝馬(メス)のほうが2キロ軽い
レースにもよりますが、牡馬より牝馬のほうが2キロ軽く設定されていることが多いです。
近年は強い牝馬もたくさん誕生しているものの、基本的には牡馬のほうが強いという考えから、牝馬を2キロ分優遇しているのです。
・1キロで「1馬身」変わるという話
斤量は、1キロ変わると「1馬身違う」とよく言われています。
「1馬身」とは、馬のからだ一頭分のこと。
ですから1キロ軽くなれば、そのぶん馬一頭分早くゴールに到達できる計算です。
重い斤量は不利になるのか?
斤量が馬に与える有利不利については、一部では疑問視する声もあります。
人間が走るときであれば、2キロの荷物を持つか、何も持ってない状態かでは、感覚が違うでしょう。
しかし馬は体重が500キロくらいもある動物なので、2キロ程度重いだけでそこまで変わるのか?という気もします。
あくまで人間のほうが斤量にとらわれているだけで、馬に聞いたら「前より重くなってたの気づかなかった!」と答えるかもしれません。
関係あるのかないのか不確定な要素も考えて予想するのが競馬ですから、それを考慮したうえで楽しみましょう!!